ニコニコこどもクリニック|名古屋市中村区上石川町の小児科

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子育て・遊び・療育

○○ちゃんタイム(子どもの話を聞く時間)を作りましょう

週1回、10分くらい、子どもの話を聞く時間を作りましょう

お友達との活動は、わくわくドキドキです。
おうちに帰ったら、保育園・幼稚園や学校・学童保育での出来事を聞いてあげましょう。
楽しかったこと、悲しかったことで、通園バック・ランドセルはいっぱいです。
しょんぼりしていたら、抱っこしてあげましょう。

対面で歌を歌う 対面で歌を歌う

聞き方のコツ

子どもの気持ちをわかろうとしましょう。
語尾を繰り返すだけでもいいです。
感情をつかまえて、口にしましょう(辛かったんだね、など)
自分の話や助言はしません。
次の○○ちゃんタイムの約束をしましょう(日時を決める)。

背負っているもの

遊びは考える力を育てます

想像力が育ちます

おもちゃ

遊びの中で想像力を膨らませ、自由にのびのびします。つみきの一片を車に見立ててブーブーと動かします。自分が見たものを思い出し再現しています。
それは、子どもの意識の時間軸が過去にまで広がったこと、イメージを形成する力、表象・象徴を獲得したことを表します。 

物との関わり方を学びます

遊びの変化

おもちゃを握ったり、カーテンを引っ張ったりします。
身の回りのものに働きかけその反応を楽しみます。
できるようになった運動を応用して、自分の世界を広げます。

遊びの変化

人との関わり方を学びます

鬼ごっこはルールに従わないと楽しめません。ルールを覚えることで、人と関わる面白さや自信を感じます。友達とのごっこ遊びは我慢すること、コミュニケーションすることを学びます。
まさに遊びは子どもにとって良い「お薬」です。

遊び

気になる子への対応

「こうした方がいいよ」と教える

幼児期に「こうした方がいいよ」という望ましい行動を、一人ひとりの特徴に合わせるようにして教えます。そうすることで子どもの振る舞いが良くなり、保護者の育てにくさや回避感情、気持ちの落ち込みを少なくすることが基本です。

努力をほめる

発達障害の特性から、気になる行動が目立ちます。衝動的だったり、ことばや反応の乏しさだったりさまざまですが、ただ注意するだけではできるようになりません。そればかりか、親子関係が悪くなります。
「こうしたらうまくいくよ」というコツを教えることが大切です。日常生活やコミュニケーションのスキル(技術)を身につける練習をします。その子がちょっとだけ我慢したときや、やろうと努力した(けどできなかった)瞬間を、見逃さないでほめるようにしましょう。保育園・幼稚園や学校の先生にもお願いして、環境調整をしてもらうだけでも過ごしやすくなります。

良い親子関係を

子どもは大人から温かく見守られていると、実感すると大人の期待に応えてくれます。

就学ころまでに

遅くとも小学校低学年頃までに介入を始めたほうがうまくいくようです。発達障害は医学的・生物学的な問題です。放っておけば不適応行動が増えるばかりです。対応が後手に回ると、なによりも本人がもっとも困ります。

療育

ソーシャルスキルトレーニング

社会性の学び

子どもは遊びを通して社会性を身につけます。
特にゲームはルールがあり、役割を交替したり、ことばでコミュニケーションをとったり、相手の考えていることを考えたりと、社会的場面で必要なスキル(技術)の要素がたくさん入っています。
ソーシャルスキルトレーニング(社会生活技術訓練)に合っています。

友達を作ろう

ルールは目に見えない約束事です。
分からない子には、実際にやって見せます。衝動的で守れない子には、勝ち負けを強調しないなどの工夫をします。
友達と楽しく遊んだ体験を重なることで、ソーシャルスキルが身につきます。

 

ゲーム

ペアレントプログラム

家族支援プログラムです

子育てが難しいと感じている保護者を支えます。
前向きに子どもを理解するように促します。
自分の子どもを軸にして、ほかの多くの子どもとは異なる部分を持ちながらも育っていく、という多様性を実感していただきます。

3つのポイント

  1. 行動で考えます。できていること(適応行動)が見つけやすくなります。
  2. できていることをほめます。ほめることで、子どもが努力していることが見えてきます。
  3. 親の子育て仲間を見つけます。

ニコニコ・ペアレントプログラム(ニコプロ)/
ニコニコ・ソーシャルスキルトレーニング(ニコソース)

目的

仲間づくりの「たまり場」です

対象・内容

ニコプロ(ニコニコ・ペアレントプログラム)は保護者のみの参加です。
子どもの良いところを見つけて、ほめて育てるためのコツを学んでいただきます。気になるところがある、年長から小学生の子どもをお持ちの保護者数名の参加を考えています。同じような悩みを話し合う場です。

ここもご参照ください

ニコソース(ニコニコ・ソーシャルスキルトレーニング)は、友達を上手に作れない、などの子どもが対象です。
心理学専攻の大学院生が指導者になって、別室で同時刻に行います。
ゲームはルールを守ることで楽しくなります。
皆で話し合いながら、自分の感情をコントロールすること、人との接し方を学ぶことにも取り組みます。

ここもご参照ください

ニコニコ・ペアレントプログラム(ニコプロ)/ニコニコ・ソーシャルスキルトレーニング(ニコソース)
ニコニコ・ペアレントプログラム(ニコプロ)/ニコニコ・ソーシャルスキルトレーニング(ニコソース)

不登校の理解と支援

2つの視点

①公教育のあり方と、②カウンセリングと、分けられますが、ここではカウンセリング(心理療法)に限ります。

自己肯定感を育てる

自己肯定感の育ちは、自転車の練習に似ています。倒れる心配を、誰かが見守ってくれる安心感の中で、少しずつ耐えて生き続けることで自信が生まれます。

自転車の練習

大切なのは共感的見守り

子どもが自分にとってつらいことに向き合っていることを理解し、よくやっていることをねぎらうことです。
健康度が高い不登校の場合、家族の温かいまなざしの中で、一人でゆっくり過ごすことで、自己治癒することもあるでしょう。しかし、そうしたケースばかりではありません。

ねぎらい

日にちがかかる

心の問題解決には時間がかかります。
しかし子どもたちは、学期や学年という限られた枠組みの中で、発達課題を乗り越えていくことが求められています。
一旦は、進級や進学など現実的対応を優先させることも必要でしょう。
その後再び自己課題に向き合えばよいのです。

継続的にカウンセリングを受ける意味

現実との接点を維持し、子どもに適度な負荷をかけることで、心の筋力低下を防ぎます。
学校へ戻る力を蓄えます。
「行く気になるまで待ちましょう」と放置されることとの違いは大きいです。
当院では、公認心理士のカウンセリングを受けることができます。他施設も紹介できます。

(参考) 池田久剛 不登校の理解と支援 金子書房 2021年初版

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